「この仕事自分には合っていないな・・・」「人間関係がうまくいかない」「割りに合わない」などアルバイトであれ、正社員であれ、組織に雇われる中で仕事を辞めたいと思うことがあるだろう。しかし、様々な理由から辞めるのが難しいという状況がいろいろあると思う。


目次
- 僕が日本で働き始めた経緯
- テレビ事件
- 辞められなかった理由3つ
- 辞めることができた訳
- 辞めたあとどうなったか
日本で働き始めた経緯
僕は見ての通り筋トレが大好きで、フランスで専門学校に通い取得したトレーナーの資格を使って日本でトレーニングのコーチやフィットネスのインストラクターになりたかった。
だが、日本でフランスのライセンスは認知されておらず、理想の職にはつくことができなかったのである。
来日後、ハローワークで手に入れた職が神楽坂の「飲食店のバイト」であった。

テレビ事件
バイト自体はとても楽しいし、お客さんと接客したりネパール人の同僚と日本語で話をするので、日本語の勉強にもなり快適なバイト生活ではあったのだが、ふとした時に「一生この仕事で終わってしまったらどうしよう」という不安が僕を襲うことがしばしばあった。
本来僕のやりたい仕事とはかけ離れたこのバイト、一生ここにいるわけにはいかないと思ったのである。そう思わせてくれたのは僕の奥さん(小梅)である。
それと、これは当時は僕も全く気がつかなかったのだが、奥さんに言われて「ハッ」とした思い出。忘れもしない、テレビ事件。
これは当時、アナログ放送からデジタル放送にちょうど切り替わったくらいのこと、僕はバイトの社長に呼ばれ事務所(2F)へ上がると大きいテレビが置いてあり、なんと!社長が僕にくれると言うのだ。

え?本当ですか社長?ありがとうございます✨✨嬉しいなぁ♪♪

いいよいいよ!ちゃんと映るから♪大丈夫だよスティーブ
僕の家にはテレビがなかったのでとても嬉しかったし、なんていい人なんだろうと思い何度もありがとうと言ったのをよく覚えている。
しかも社長はわざわざ僕の家までテレビを車で持ってきてくれるいうのだ。「僕のこと大事に思ってくれているんだな♪」やっぱりこのバイトは良い職場なんだ♪と思い喜んで持ち運び、綺麗に棚の上に置いて奥さんの帰りを待っていた✨
程なく奥さんが仕事から帰るとすぐに僕は自慢げに披露した♪

じゃーん!我が家にテレビが来たぞ♪♪
あれ?なんか反応が薄い・・。

おーい!テレビだよテレビ♪あれだけ欲しがってたじゃん〜♪なに〜?びっくりしすぎて固まっちゃった??
それはそうである。もうみなさんもお気づきであろう。
僕が持って帰ってきたのはアナログ放送に対応していないブラウン管テレビ。どこからどう見てもどデカイブラウン管テレビだったのだ。

僕は知らなかった。日本では地デジというものに変わり、この見慣れたテレビはもう映らないということを。
シラナカッタ・・・。
この後、こっぴどく叱られたのは言うまでもない。社長の言った「ちゃんと映るよ」は間違ってはいないが、地デジを知らない外国人への確信犯であったことには間違いない。と今になって思う。笑
しかも、この話にはまだ続きがある・・・。
本当に恥ずかしい話なのだが、僕は見れないテレビと判明した後もしばらく社長を信じていつかこのテレビが見れるようになるんじゃないかと思い、奥さんに捨てるよう促されても全く捨てる気になれずにいたのである。社長が僕を騙すわけがない。僕は家族同然に思っているのだから。

結局処分するのに5000円もかかった。わざわざ5000円払ってゴミをもらったようなものだ・・・。とほほ。
辞められなかった理由
先ほども出てきたのだが、僕の辞められなかった理由は以下の3点である。
①「社長が僕を騙すわけがない。僕は家族同然に思っているのだから。」
「ビジネス」と「情」を混同していたのである。人のために働いているのは良いことだと思う。だが僕の場合はこの人良くしてもらっているから、自分の時間を潰しても尽くさないといけない!それが恩返しだ。などと思って悪い方向に進んでしまっていたのが理由の一つ。
②「新しいこと、一歩踏み出すことへの不安」
慣れた仕事を辞めて、新しいことをしようとするには必ず不安な気持ちになるだろう。僕もそうだった。親しいネパール人の同僚も楽しい接客ともおさらばし、未知の世界に踏み出すのだから、当然のことである。
③「成功する自分のビジョンが浮かばなかった」
ただ漠然とやりたい仕事に就くために今のバイトを辞めたい。そう思うだけではスパっと辞めることは難しい。辞めた後、やりたい仕事で成功するビジョンがまだ浮かんでいなかったため、僕はバイトを辞める勇気が出なかったのである。
辞めることができた訳
そんな3拍子そろった僕がバイトを辞めることができたのは、考え方を変えてくれた神様のおかげだった。

でた、毎度おなじみ神様小梅、僕の奥さんだ。
①「社長が僕を騙すわけがない。僕は家族同然に思っているのだから。」




②「新しいこと、一歩踏み出すことへの不安」



③「成功する自分のビジョンが浮かばなかった」


そうか、僕は未来を想像する力がまだ無かっただけなのか、逆算して今何をするべきなのか!わかった!バイトやめて、日本で通用する資格を取得するために勉強するよ!
辞めた後、僕がどうなったか
僕は保育士の専門学校に3年通い、保育士資格を取得した。さらにフランスのライセンスを日本語で覚え直す勉強をし始めた。これは今もなお、続けている♪
その結果、僕は今、神様こと奥さんが経営する最新アクティビティスタジオGINGERでフィットネスインストラクターとして働くことができている💪
さらに、美ボディコンテストに出場し優勝することもできた✨今ではプロのフィジカーを目指して大会出場のためトレーニングの日々を送っている!

バイトをしていた頃には想像できないほど充実した毎日を送っている。正直僕がここまでできるなんて、本当に嬉しくて、支えてくれている家族や友人に感謝しても仕切れない。目覚めさせてくれてありがとう奥さん。
そんな中で、今回は僕がなかなか仕事を辞められなかった当時、考え方が変わったおかげでスパッと辞められた理由を公開しようと思う。今悩んでいる方に少しでも役に立てたら嬉しいな。